2011/04/26

中間発表vol.02 民俗芸能と3.11以降

Asia Interactive Researchとは、日本をはじめアジアのアーティストが相互に関わる事を目指し、去年から始動した民俗芸能および伝統芸能のリサーチです。国や時代の枠組みを疑い、枠組みをズラして観察する場としての「アジア」において、様々な現代のアーティストと交流し、それぞれの手法や視点から見た相互リサーチを誘発します。

今回は、予定していた中間報告に加え、未曾有の災害である3.11以降に生きる私達が、「今何が起きているか」を深く感じ、反応する試みにも挑みます。

1日目 映像天国~どっぷり浸かっていただきます~
日時|2011年5月21日(土)11:00〜19:00(出入自由)
出演|大澤寅雄、阿部武司(東北文化財映像研究所)

2日目 実験地獄~生きたいから反応する~
日時|2011年5月22日(日)14:00〜18:00(開場13:30/出入自由)
出演|手塚夏子、神村恵、捩子ぴじん、高嶋晋一

会場|小金井アートスポット シャトー2F
(JR中央線 武蔵小金井駅より徒歩5分)
東京都小金井市本町6-5-3 シャトー小金井2階

料金 |1日参加1,000円/2日参加1,500円(どちらもワンドリンク付き)
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1日目は、発案者である手塚夏子と共に国内民俗芸能リサーチを撮影、観察し続けた大澤寅雄が、これでもかと言わんばかりに、その記録映像を浴びせますので、どっぷり浸かっていただきます。
※ アジアのジャンクフードを販売します。ロビーで食べられます。

2日目は、悪魔のような実験を繰り返す実験ユニットが、「起源の古い民俗芸能の世界」と「3.11以降の世界」との間を行き来し、
反応する自身を対象化します。
※ 過去の実験は↓「匿名的断片」2008年6月14日〜15日
http://tokumeitekidanpen.web.fc2.com/

濃厚な映像と実験の2日間をお見逃し無く。

タイムテーブル|

5/21 (土) 天国編
11:00~12:00 芸能の形態①|舞楽、延年、風流
12:30~13:30 芸能の形態②|祭り囃子と二人立ち獅子舞
14:00~15:00 ケモノたちへの共感と慰霊|一人立ち三匹獅子舞
15:30~16:30 賤しきもの、怪しきもの|風俗としての芸能、韓国のクッ
17:00~19:00 3.11と民俗芸能|東北に受け継がれてきた民俗芸能
(時間帯と内容には変更の可能性があります。また、ゲストを予定しておりますが
決定次第、http://natsukote-info.blogspot.or.jpにて発表いたします)

5/22 (日) 地獄編
14:00~18:00(真ん中くらいで休憩を入れます)

予約・問合せ
http://natsukote-info.blogspot.or.jp

※ Asia Interactive Researchでは、
小金井アートスポット シャトー2Fにて来月から
月に一回、民俗芸能についての研究会を行います。
最終水曜日の13:00~15:30を予定しています。

助成:公益財団法人セゾン文化財団

2011/01/05

Asia Interactive Research 中間発表 vol.01

〜国や時代の枠組みを疑って芸能を観察する試み〜

終了しました。ご来場いただき大変ありがとうございました!

Researcher / 手塚夏子 神村恵 高嶋晋一 大澤寅雄 萩原雄太 奥村雄樹 若林里枝 小口美緒 白銀 尊 スズキクリ

2011122日(土)
14:00〜21:00 @ 森下スタジオ
入場無料(できるだけご予約下さい)

Asia Interactive Research とは?
Asia Interactive Researchとは、日本を始めアジアのアーティストが相互に関わる事を目指しつつ、今年から始動された民俗芸能、及び伝統芸能のリサーチです。国や時代の枠組みを疑い、枠組みをズラして観察する場としての「アジア」において、様々な現代のアーティストと交流し、それぞれの手法や視点から見た相互リサーチを誘発します。今回の中間発表においては、発案者である手塚夏子がインドネシアや韓国などで行った身体を伴うリサーチを軸に、他の様々な現代作家が行ういくつかのリサーチや問いを交差させます。アーティストどうしの創造的な関わりや、個々の創作への源泉となりうる脈動を見出すべく、野性的に散らかったリサーチとその報告が展開します。

手塚夏子|ダンサー/振付家
96年より、マイムからダンスへと以降しつつ、既成のテクニックではないスタイルの試行錯誤をテーマに活動を続ける。01年より自身の体を観察する『私的解剖実験シリーズ』始動。02年、私的な実験の小さな成果が「私的解剖実験-2」に結晶。同作品はトヨタコレオグラフィーアワードファイナリストとして同年7月に上演。人のダンスの手法について思考し体で試行する「道場破り」など、自主企画も多数。

神村恵|ダンサー/振付家
幼少よりバレエを学ぶ。04年よりソロ作品を発表し始め、以来、国内外の様々な場所で公演を行っている。06年より神村恵カンパニーとしても活動を開始。10年7月、トヨタコレオグラフィーアワード2010にファイナリストとして出場。10年11月、シアターグリーンにてカンパニー新作公演「飛び地」を行う。08年より、実験ユニットのメンバーとしても活動。

高嶋晋一|美術家
78年東京生まれ。パフォーマンスやヴィデオによるインスタレーションなどを制作・発表している。主な個展に「One foot on the
moon」(2005)、「These fallish things」(2008)など(以上、GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVE、東京)。主なグループ展に「インターイメージとしての身体」(山口情報芸術センター、山口、2009)、「We Dance」(横浜市開港記念会館、2010)、「気象と終身ー寝違えの設置、麻痺による交通」(橋本聡との共同企画、アサヒアートスクエア、東京、2010)など。

大澤寅雄|文化生態観察
94年、慶應義塾大学(美学美術史専攻)卒業後、公共ホール・劇場の管理運営計画に携わる。03年、文化庁新進芸術家海外留学制度により、米国・シアトル近郊で劇場運営の研修を行う。05年より(株)ニッセイ基礎研究所にて主に文化政策やアーツマネジメントの調査研究を行う。NPO法人アートNPOリンク事務局、玉川大学および跡見学園女子大学非常勤講師。

萩原雄太|演出家/劇作家
83年、茨城県出身。演出家・劇作家。2007年より自身の演劇カンパニー「かもめマシーン」を主宰する。チェーホフの「かもめ」に着想を得た翻案劇「かもめ/マシーン」で、シアターX国際舞台芸術祭参加。また、他劇団への脚本提供など各種。主な受賞歴に「浅草キッド『本業』読書感想文コンクール」優秀賞。

奥村雄樹|美術家
78年青森県生まれ。物質・映像・言語といった異なるフレームがせめぎあう場として身体を捉え、その裂け目から別の時空間を立ち上げるような作品を展開、主にヴィデオやインスタレーションとして発表する。国内外で多くの展覧会に参加。7歳までの子供を対象としたワークショップ「くうそうかいぼうがく」(2008〜)、曽我部恵一との共作「本日は晴天なり」(2009)、笑福亭里光との共作「くうそうかいぼうがく・善兵衛の目玉」(2010)など、近年は他者と積極的に関わりながら多様なプロジェクトを展開する。

白銀 尊|建築家
04年 東京藝術大学美術学部建築科卒業後、建築設計,舞台空間設計に従事する傍ら、日本の伝統芸能独持の身体・空間表現に興味を持ち、同年より民間最古の歴史を持つ雅楽演奏団体である小野雅楽会に所属。舞楽の伝承に努めつつ身体感覚から発展した普遍的な空間表現を模索。11年現在 株式会社日建設計所属。09年日枝神社仲秋管絃祭、靖国神社秋季例大祭奉納舞楽、10年小野照崎神社雅楽の夕べ
に舞人として出演。

スズキクリ(音楽家)
演奏、作曲活動の他、演劇やビジュアルアート、ダンスなどとのコラボレーション多数。1996年アーティスト・ランの非営利団体「ART LAB OVA」を立ち上げ、横浜桜木町に拠点を開設。2010年横浜の多文化地域である若葉町に移転し、あいまいな店として「横浜パラダイス会館」をオープン。隣接する横浜唯一の独立系映画館シネマ・ジャック&ベティと連携するなど、地域性を生かしたアートプロジェクトを展開中。